

「家を建てる」ということは、ただ漠然と空想した想いを見つめ、組み合わせることからはじまる。新栄クリエイトとコモドデザインはタッグを組んで、施主が抱く想いをひとつずつ紐解き、住まいへと昇華する完全自由設計ブランド「THE HOUSE」を展開している。
周南市にあるH邸は、国道から一歩入った自然豊かな高台に建つ。「室内のディテールも大切ですが、『その土地にどんな家を建てるか』という点を重視します。日の光や風の流れなどが、根本的な『住まう幸せ』につながると考えています」とコモドデザインの一級建築士内山里江さん。その言葉は室内に入って合点がいった。玄関からリビングへ通じる扉を開いた瞬間、パッと眩しい光を浴びる。そして、どこからが外なのか判断がつかない、そんな感覚にとらわれてしまう。なんと南側すべての景観をそのまま室内に取り込んだLDKなのだ。さらに数段高い位置にあるアイランド型キッチンへ視線が移る。さながらステージキッチンのような印象で、お客様へのサプライズとして、ショー感覚でご主人が料理の腕をふるうこともあるという。
この景観とキッチンへのこだわり。コーヒーをこよなく愛すご夫婦が、このLDKを「うちカフェ」として楽しむようになられるのは至極当然のことだ。「この空間で過ごすのんびりとした時間が本当に心地よくて、テレビを見ることも、出かけることも少なくなりました」と奥様。この土地だから実現したリゾートライクなカフェ空間。丁寧に淹れたコーヒーには「眺め」というおいしさも加わり、最高のくつろぎタイムが完成する。それはこの「土地」とHさんのライフスタイルを見事に融合させた内山さんの素晴らしいアイディアなのだ。
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母屋とガレージの中央にエントランスを。奥にはキャットウォークもある。 | ![]() |
玄関ホールのショーケースにはご主人お気に入りのサーフボードが。 | ![]() |
家族用玄関にはシューズクローゼット。コートもかけられスムーズに室内へ。 |
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家族用玄関を出るとパウダールームへ。Wボウルを採用。 | ![]() |
リビング前に鍵スペースを。家族用玄関から無駄のない動線。 | ![]() |
サーフィン帰りのご主人が外から直接バスルームへ入れる。 |
「ここはリゾートホテルではありません!」と思わず但し書きをしたくなるほどの雰囲気。幅15mのウッドデッキが内と外を一体化する架け橋となり、豊かな自然を暮らしのなかに取り入れることができる。
女性が「キッチン」に夢を描く以上に、男性にとって「ガレージ」とは、自分のこだわりを表現する絶好の空間なのだろう。なぜか「ガレージ」という響きに目を輝かせる男性が多いことも事実だ。そしてその空間は、時におもちゃ箱として、時に自分自身を見つめる場所として、主を刺激しつづけてゆく。
H邸のガレージはそんな「男の悦楽」を叶える最高のつくりになっている。24㎡の広さに約4畳のロフトがあり、作業場として使うことができる。なかでもこだわりは、木製のオーバースライダーだ。ガレージの扉=金属製のシャッター、と勝手に思い浮かべてしまうが、ご主人の熱い希望が叶い、木製のスライダーが取り付けられた。金属とは異なり、木の柔らかな風合いが上質な大人の雰囲気を醸し出し、品格あるガレージを演出している。
車を磨く・眺める。仕事道具のメンテナンス。革細工に没頭する。サーフボードの手入れ。--多趣味なご主人に「ガレージでの過ごし方」をうかがうと少年のような笑顔でお話ししてくれた。「毎日、朝食後になんとなく足が向きますね。別に何をする、という訳ではないんです。ただ心のバランスを均一にしてくれるというか・・・」とご主人。室内から靴に履き替えることなくガレージへ行けるよう、室内階段の先にキャットウォークも備え付けられている。プロスポーツ選手という職業柄、圧迫された緊張感から解放され、心からやすらげる「自宅」で、さらに自分だけの「特別な時間」を求めることは当然のことなのかもしれない。
「ふっと自分に戻れる空間」とは男女問わず人には必要だ。そんな場所で煩雑な日常からリセットすることが、いつまでも心から若さを保つ秘訣のように感じられた。
| 今日もコーヒーを味わいながらゆったりとご夫婦の時間が流れる。 | アイランドキッチンにはガラスタイルをはめ込んで。背面の収納は鏡面仕上げ。 |
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■設計・施工
THE HOUSE
有限会社新栄クリエイト
コモドデザイン一級建築事務所
〒743-0013
光市中央5丁目1番20号セントルーチェ7F
TEL.0833-74-0303
FAX.0833-74-0313
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