

リビングの大きな窓から正面に有明山を望み、北は白馬岳から南は大滝山まで、池田町から見える北アルプス連峰のすべてが一望できる。安曇野に住むならこんな景色を眺めながら暮らしたいという、まるで観光写真のような大パノラマがリビングから望めるのだ。「本当にここからの眺めは最高です。ずっと見ていたくて、家から出るのがイヤになるくらい(笑)」と奥様。
北アルプスの眺望を得るためには家の西側に窓をつくらなければならないが、従来は西側に大きな開口部をとらないのが建築のセオリー。Kさんの住まいでは軒を大きく張り出すことで西日の進入を防ぎ、さらに金属皮膜を塗布したエコガラスを使うことで、断熱効果も高めている。
リビングの外には大きなウッドテラスを設けた。季節のいい時期にはここで食事をするのが何よりの楽しみというご夫妻。夏には池田町の花火大会も見られ、ご近所の仲間が30人も集まって大宴会だったという。「友人が大勢集まれる家」。これがKさん夫妻の住まいづくりの大切な条件だった。

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家の西側には大きな軒を設けた。「この大きな屋根に守られているような安心感があります」と奥様。 | ![]() |
リビングドアには英国アンティークのステンドグラスをはめ込んだ。 | ![]() |
火のぬくもりに癒される薪ストーブ。オール電化住宅なので、万一停電した場合にも心強い。 |
木目の美しいロシア産カラマツのフローリングを敷き詰めたリビング。景色を楽しむための小さなチェアとテーブルもあつらえた。
「お友だちを大勢呼んで楽しめる広いリビング、そして暖かい家。この二つは最初から希望していた条件でした」というご主人は生まれも育ちも池田町。ご近所付き合いも多く、家を施工した青い風の現場監督も十数年来の地元の知り合いだ。
「安曇野の気候風土をよく理解した工務店であることは分かっていたので、その面ではすごく安心していました」
ロシア産カラマツの無垢のフローリングにレッドパインの腰壁を張り巡らせたリビングは、隣室とつなげると30人はゆうに集まれる大空間になる。どっしりとした大きな丸い座卓がリビングの主役だ。
暖房はランニングコストの安い深夜電力を利用した蓄熱暖房と薪ストーブを入れた。蓄熱暖房は輻射熱によって家全体が熱を蓄え、じんわりと体に優しい暖かさ。24時間稼動しているので、室内は常時20℃程度に保たれている。
「朝起きて来て、部屋が寒くないのはうれしいですね。この前、宴会をしていたとき、床暖房が入っているのか?と聞かれましたよ」とご主人。
また薪ストーブはサブの暖房としてだけでなく、人が集まったときの格好の話題になるという。薪は敷地の林を伐採したときのものが数年分は確保されているというので、うらやましい話。
一方、注文住宅ならではの良さを実感したというのは奥様。
「洗面台やキッチンの収納などもユニットではなく、大工さんにつくってもらったので、家のテイストに統一感が生まれました。トイレに入ってみると、ちゃんと木目を合わせて壁が張ってあるんです。職人さんならではのこだわりに感激しました」
熟練の職人による地元の風土に合った住まい。この家に大勢の人が集まり、地域のコミュニティーは、ますますにぎやかさを増していくことだろう。
| ダイニングテーブルとベンチシートは林を伐採したときのスギ材でつくってもらったオリジナル。 | 階段の下3段には引き出し式の収納を造り付けた。こうした細かい注文に応じられるのも自由設計ならでは。 | 吹き抜けの対角線に階段があり、自然な空気の流れが生まれるように設計。 |
| 2階の広いフリースペースはご主人の書斎に。ここからも北アルプスの眺望が楽しめる。 | 夫婦の寝室は壁も天井もパイン材をあしらったログハウス風。屋根の勾配が、包まれているような安心感を与える。 | 吹き抜けから暖かさが上がってくるので2階はポカポカ。洗濯物もすぐに乾くという。 |
参考価格/約3,000万円
■設計・施工
株式会社 青い風
〒399-8602
北安曇郡池田町会染6108-77
TEL.0261-62-6191
FAX.0261-62-6317
http://www.aoikaze.net