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ファイナンシャルプランナーが考える住宅取得プラン

今まで、住まいやライフプランにかかわるお金の話をしてきましたが、今回のコラムで最後の連載となりました。この2年間にマイホームを購入された方もいらっしゃると思いますが、少しはこちらの情報がお役に立ちましたでしょうか?

かくゆう私も、実はそろそろマイホームを購入したいな・・・と思っています。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーである私自身の住宅取得プランを一つの例として、お話したいと思います。

○賃貸派の私が持ち家派に!?

もともと私のライフプランでは、便利な都会に住んでライフスタイルに合わせて賃貸マンションの引越しを繰り返す予定でした。しかし、実家のある田舎で暮らすことになり、ライフプランの見直しが必要になったのです。
築年数の古い現在の家は私たち家族の生活スタイルにはなじみません。また、住んでいる地域では、量・質的に賃貸住宅の選択肢が少なく、希望にあった物件を探すことは困難です。そこで、賃貸派であった私ですが、自分の望むマイホームを手に入れるには、購入するしかない・・と、住宅購入を考えるようになりました。

○我が家の家計管理

住宅取得セミナーや家計診断などでは、まずは家計簿をつけて家計の把握をしましょう!と、お話しています。そんな私の家計管理はどうかというと・・・家計簿ソフト、封筒別管理、レシート貼り付けなどいろんな方法でチャレンジしたものの、数か月で挫折を繰り返してきました。数字を扱う仕事柄、仕事ではキッチリしていないと気持ち悪く感じるのですが、自分のこととなると本来のザックリしたO型体質が出てきてしまいます。そこで、我が家の家計管理は、できるかぎり現金を使わずにクレジットカード・預金引落しを利用して、通帳を家計簿代わりにするという方法をとっています。

そうすると、日々の整理ができていなくても、月に一回クレジットカード明細と通帳を見れば、おおよその金額が把握できます。1か月単位の理想的な家計をつくっておいて、各項目の金額が大きく超過しておらず、年間トータルで調整できていればそれでOKとしています。

家計管理の方法は、性格によってそれぞれ適した方法が違います。何度も試行錯誤して自分にあった方法を見つけるしかありません。100%完璧を目指すと間違いなく挫折するので、まずは70%の完成度でも上出来くらいに思ってよいのではないでしょうか。何より、継続することが大切です。我が家の家計管理もまだまだ発展途上、これからも試行錯誤が続きます。

○「購入したい物件」と「購入可能な物件」は違う

家計管理ができてくると、いよいよどんな家にしようか・・・となるわけですが、ここで注意したいのが、「自分が購入したい物件」と、「自分が購入可能な物件」は違うということ。

住宅展示場やマンションのモデルルームで素敵な家を見ると、あれもこれもと希望が高くなってしまいます。私も先日、住宅展示場でとても素敵な注文住宅を見たのですが、なんと1億円!!でした。もちろんそんな高価な住宅は手が届かないのですが、それを聞いた後は金銭感覚がマヒしてしまい、予算オーバーの物件でも、なんとなく安く感じてしまうから不思議です。

そんなとき、自分のライフプランにあった「購入可能な物件価格」を頭に入れていないと、つい予定より高額な住宅を購入してしまったり、無理な住宅ローンを組んで家計を圧迫することになりかねません。

○無理なく購入できる物件価格を計算してみよう
1. 返済可能額 10万円/月
2. 借入可能額  2,371万円(利率3%、返済期間30年)
3. 自己資金 1,000万円
4. 資金合計(②+③) 3,371万円
5. 購入可能物件価格(④/1.1) 3,064万円(諸費用 購入価格の10%と仮定)
6. 返済負担率(年間返済額/年収) 20%(年収600万円の場合)
1. 返済可能額:(現在の家賃+住宅積立金-ローン返済以外の住居費)で計算します。
2. 借入可能額:金融機関のホームページを利用して計算してみましょう。
  【参考:住宅金融支援機構の住宅ローンシミュレーション】
返済可能額から借入可能金額を計算 http://www.flat35.com/simulation/simu_02.html
5. 購入可能物件価格:②+③が資金合計になりますが、購入時の諸費用を10%と考えて購入可能な物件価格を計算します。
6. 返済負担率:年収に占めるローン返済額の割合は、無理のない返済計画としては25%以下が望ましいとされています。

私の場合は、無理なく購入できる物件価格は、購入したいと思う物件価格より数100万円少ないことが分かりました。そうすると、物件価格を下げるか、資金合計を増やすしかありません。
私自身のプランでは、返済期間をリタイア予定までの25年間としましたが、返済期間を長くすれば借入限度額は多くなるので、購入したい物件価格に手が届きます。しかし、私は自営業で退職金がなく年金収入も少ないため、返済期間を長くするのはリスクが大きいと判断しました。そこで今は、家計管理を厳しくして、貯蓄を増やす方法を探っているところです。

○おわりに

住宅取得プランニングにおいては、金利や不動産価格などの経済状況、税制など様々な要素が関係してきますが、住まいに対する満足度はお金の損得だけで測ることはできません。やはり、「どんな生き方がしたいのか?」「何に重要性を感じるか?」といったその人の人生観そのものが大きく反映されるからでしょう。住宅取得というライフイベントを単独で考えるのではなく、あくまでライフプランの一環としてとらえることが大切だと感じます。

今回は、最後ということでファイナンシャルプランナーである私自身のプランについても紹介させていただきました。これから住宅購入を考えている読者の方々の住宅取得プランニングに少しでも参考になれば幸いです。

2011年4月
ファイナンシャルプランナーが考える住宅取得プラン

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サラリーマンに有利な住宅ローン~財形制度を活用しよう~

2010年12月
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2010年11月
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2010年10月
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2010年9月
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2010年8月
豊かな老後のために~リバースモーゲージ~

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2010年6月
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2010年5月
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2010年4月
住宅税制どう変わる?~平成22年度税制改正~

2010年3月
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2010年1月
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2009年12月
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2009年11月
マイホームの買換え~譲渡益が発生する場合~

2009年10月
マイホームの買換え~譲渡損失が発生する場合~

2009年9月
今が買い時?~税制からみたタイミング その2~

2009年8月
今が買い時?~税制からみたタイミング その1~

2009年7月
住宅購入のワンポイントアドバイス~あなたは持ち家派?賃貸派?~

2009年6月
住宅購入のワンポイントアドバイス~あなたは一戸建て派?マンション派?~

2009年5月
住宅ローンを組んでいる場合の家計のやりくり~保険の見直し~

2009年4月
住宅ローンを組んでいる場合の家計のやりくり~繰り上げ返済~

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住宅ローンを組んでいる場合の家計のやりくり

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