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寝る子は育つ 子供の睡眠に関して

※「ハウスサーカディアン」は商標登録されています。

昔から、「寝る子は育つ」とよく言われますね。家相と同じく、古くからの言い伝えやことわざには迷信的なものも多くありますが、これはどうやら、医学的にも正しい言葉のようなのです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、一日のうちのほとんどを眠って過ごしています。幼少期の子供たちも、毎日お昼寝をしていますね。子供の成長に必要なホルモンは、眠っている間に多く分泌されるといわれていますから、小さいうちはとにかく、よく眠ることが大切なのだそうです。よく眠れば、また元気に遊ぶことができ、よく遊べば、お腹も空いて食も進みます。大人にとっての睡眠が活力のもとになるように、子供にとっての睡眠は、心身の健やかな成長のためにとても重要なものなのです。

睡眠の医師である兄は、今、子供の睡眠医療に力を注いでいます。前述のように睡眠は、子供の身体や脳などのさまざまな機能の発育に、大きな影響を与えるものだからです。睡眠障害のひとつに、「睡眠時無呼吸症候群」という病気があります。これは大人に限られた病気と思われる方も多いですが、実は子供にも、睡眠時無呼吸症候群の症例はたくさんあるのだそうです。子供の場合は、扁桃腺の肥大などが原因で起こることが多いそうですが、眠りが浅い、イビキをかくなどの症状が気になる場合は、早期に専門家の治療をうけてほしいと、兄は常々言っています。睡眠障害は子供にも起こり得るもの、成長過程にある子供だからこそ、早期に適切な治療を受けることが大切なのだそうです。

子供の睡眠障害は、上記のように病気が原因で起きる場合もありますが、五感が敏感な子供たちですから、眠る環境によって、睡眠に支障が出ることも決して少なくありません。子供の睡眠障害を防ぐには、住まいの間取りやつくりも、たいへん重要なものとなってくるのです。

家相や間取りの相談では、子供部屋についての相談もよくお受けします。子供が健やかに育つ部屋、勉強ができるようになる部屋はどうやってつくればよいかと、親御さんはみなさん尋ねられます。子供部屋は、当然ながら、日当たり風通しもよいのが一番です。しかし、子供が何人かいれば、すべての子供部屋をそのような好条件にすることは、実際には難しいですよね。住まいには、日当たりのよい場所もあれば悪い場所もあり、風が通る場所もあれば通りにくい場所もありますからね。それに、子供が小さいうちは、親の寝室で一緒に寝ることが多いですし、就学期になれば日中は学校で、自分の部屋で過ごすのはほとんど夕方から夜ですね。つまり、子供部屋を一番長く使うのは、夜眠っているときなのです。

ですから、子供部屋をつくる際には、日当たりや風通しだけでなく、子供が眠りやすい部屋、ぐっすり眠れる環境というものも、ぜひ視野に入れて考えていただきたいのです。毎日よく眠ることができれば、元気もやる気もわいてきます。勉強をするにも、スポーツをするにも、そして遊ぶのにも、まずは心身が元気であることが大切ですね。そのためには、子供の睡眠環境にもっと気を配ってあげる必要があるのです。

では、「寝る子は育つ」子供部屋をつくるには、どんなことに注意すればよいのでしょう。

まずは、当然ながら、静かな場所を子供部屋にすることです。いくら日当たりがよくても、夜になったら近隣の騒音が聞こえてきたり、街灯や看板のが差し込んでくるような場所はよくありません。夜間の周辺環境にも気を配り、近隣の生活音などが気になるようであれば、窓ガラスを防音仕様のものにするなどの対策も不可欠です。

また、音や光だけではなく、臭いにも気をつけてあげましょう。昨今の住まいは、24時間換気設備の設置が義務付けられていますから、窓を閉め切っていても外から空気が入ってきます。その空気の入り口である吸気口が、お隣の台所やトイレ、浴室の排気口の近くにあると、排気された汚れた空気を取り込んでしまうことになりますね。睡眠中の空気環境もとても大切なものですから、子供部屋に限らず、家族みんなの睡眠環境をよくするためにも、24時間換気設備の吸気口や排気口にも、できるかぎり配慮をしておきたいものです。

また、寝る子は育つといいますが、朝起きたら、きちんと朝食を食べさせることもとても大切なことです。文部科学省のデーターでも、毎日きちんと朝食をとる子供は、朝食をとらない子供より成績がよいという傾向が出ているとのこと。食事によって得られるブドウ糖を、朝きちんと脳にいきわたらせることが、子供の成長には大切なことなのですね。

以前にもお話をしましたが、私は間取りの研究家として、ダイニングを東南の明るい場所につくることを推奨しています。朝日の差すダイニングで朝食をとることは、体内時計を安定させ、健康的な生活を送るために有効であるからですが、ダイニングは子供にとって、もうひとつの子供部屋であるとも考えているからです。

お母さんが食事の支度をするそばで、遊んだり勉強をしたり、子供はダイニングで過ごすことが多いですよね。そのダイニングを東南につくり、朝日を浴びながら朝食をとれば、子供部屋の日当たりや風通しが少々悪くても、もうひとつの子供部屋であるダイニングで十分補えると思うのです。

家づくりの相談を受けていると、風水の本を読まれた方から、「長男の部屋はどこがよくて、長女はどの方位がいいのでしょうか」などと聞かれることもよくあります。そんなとき私は、「朝日の差す風通しのよいところにダイニングをつくり、そこで毎日朝食を食べさせれば、子供部屋の方位などは気にしなくてよいですよ。子供が2人3人となれば、誰かは日当たりの悪い部屋になってしまいますし、ましてや、本に書いてあるような方位どおりにはなりませんからね。それよりも、子供がよく眠れる環境に配慮してあげましょう。寝る子は育つといいますからね。風水でいう方位よりも、このことわざのほうがずっと正しいものなのですよ」と、いつもお答えしているのです。

次回は、「睡眠ができない住まいは、こんな病気になりやすくなる」についてお話ししたいと思います。

次回は、「睡眠ができない住まいは、こんな病気になりやすくなる」についてお話ししたいと思います。

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