今回、睡眠医療専門の医師である小池茂文と、間取り研究家の小池康壽がタッグを組み、健康的に暮らす住まいづくりのお話を連載させていただくことになりました。
睡眠医療の医師と間取り研究家が提唱する住宅とは、どんな住まいだろうと思われた方が多いと思います。
ひと言で申し上げれば、それは、「ぐっすり眠ることができる」住まいです。
ここ最近、テレビや新聞、雑誌などでも、「睡眠」が話題にされることが多くなってきました。枕などの寝具、アロマ雑貨や音楽CD などが、快眠グッズとして普及しているように、国民の多くの方が、睡眠が十分にとれないことで悩み、良い眠りを求めているのが現状です。ストレスの多い社会であることや、質の良い睡眠がとれない環境が増えていることも、その大きな理由でしょう。だからこそ、毎日ぐっすり眠ることができ、明日への英気をしっかり養える場所をつくることが大切なのです。そして、それができる場所が、「住まい」なのです。

睡眠は食事と同じく、人間にとって生命を維持するための大切な行為です。どんなに疲れていても、食事と睡眠を十分に補給できれば、心身を癒し、活力が取り戻せます。逆に、日々の疲労は少なくても、食事も睡眠も不十分な生活を続ければ、健康な状態を維持することも難しくなってしまうしょう。一日の3 分の1 から4 分の1 近くは、私たちは眠っているのです。質の良い睡眠がとれる住まいこそ、健康的に暮らすことができる住まいであると、私たちは考えています。
では、現代の住まいはぐっすり眠れない住まいなのかと、心配に思われる方も多いでしょう。
昨今の住まいは、高気密、高断熱の建物になり、家の周囲の音の影響や、温度の変化は受けにくくなってきました。その点では、快適な住まい環境になっているといえます。

しかしその反面、住まいの中で生じる音が気になるようになったといわれます。洗濯機の作動音やトイレの排水の音などが、夜間は意外に響くように感じられたことも多いでしょう。これらの音が寝室に伝われば、睡眠の妨げになることも多いですね。
また、現代人は、照明やテレビなどの光を夜遅くまで浴びていることが多いため、体内時計が安定しない生活を強いられています。そのため、眠るべき時間になっても眠くならないという人もとても多いのです。
ぐっすり眠れ、質の良い睡眠が得られる住まいとは、どんな住まいなのか。
私たちが提唱するその住まいは、質の良い睡眠が得られ、かつ、体内時計を安定させる住まい(ハウスサーカディアンは商標登録されています。)です。
この連載では、上記のポイントを具体的に解説しながら、ぐっすり眠れ、質の良い睡眠が得られる住まいのつくり方をご紹介していきたいと思います。みなさんの住まいづくりにお役立ていただき、健康的な毎日をお過ご
しいただきたいと思います。

〔著作権について〕
住まいの広場「家相・間取り相談室」に掲載されているコンテンツ(文章、画像等)の著作権は、小池 康壽事務所に帰属しています。同事務所に対し事前の書面による承諾を得ることなく、他のWebサイトや印刷媒体等に無断利用することは著作権法により禁じられています。



